山梨県内、すーいすい。
わたしたち山梨県民にとってすっかり身近になった山梨新環状道路。高速道路のように広々した車線で走りやすく、信号はなく、制限速度も80km/h(ただし路面状況で制限あり)なので、県内をすーいすいと移動できます。残りのルートも決まったので、どこまでできているかご説明します。
最近、緑が丘スポーツ公園付近、北部方面への道路が建造されていますが、これが環状道路の北部区間に連結する「緑が丘アクセス線」になることもご紹介します。

この記事の目次
そもそも環状道路ってなに?
環状道路とは、都市や市街中心部を取り囲むように円(リング)状に整備された道路のことで、全国で建設されてます。「首都高速都心環状線」、「環七」、「環八」通り、「圏央道」、「阪神高速1号環状線」はとくに有名ですね。
放射状に中心へ集まってくる道路同士を横断するように結ぶことで、都心を避けたり、複数のルートを提供して中心市街地の渋滞を緩和できるメリットがあります。
山梨県の環状道路、『新山梨環状道路』
山梨県の環状道路は正式名『新山梨環状道路』で、現在一部が開通しました。
- 西部区間:中部横断自動車道の南アルプスIC~双葉JCT間を西部区間と位置づけ(有料)。
- 南部区間:全区間開通(無料)。
- 東部区間:西下条~落合西IC間は供用済。残る区間は整備中。
- 北部区間:計画ができた段階。
最新は以下。東部区間の「西下条」~「落合西」IC間が開通しました。
北部区間について
県民にも注目される「北部区間はいつ開通するか?」ですが、現時点では未定です。
オオタカが生息する地域や史跡のある地域を通るため、オオタカの営巣確認地点や沿線沿いの重要な遺跡に極力影響を及ぼさないルートが選定され、計画が立てられた段階です。北部区間はその大部分をトンネルにする計画です。
北部区間は笛吹市石和町広瀬から甲斐市宇津谷までの延長約17kmの道路ですが、現在までに甲府市桜井町から甲斐市宇津谷までの延長約15kmの区間の都市計画ができています。国土交通省が事業主体として進めています。
山梨環状道路の計画は実は30年以上前から
実はこの道路構想、ここ最近できたものではなく、30年以上前の資料「県内1時間交通 ネットワーク構想」(平成2年発行)の中ですでに計画が出来ていました。

山梨新環状道路は、125cc以下の車両・歩行者・自転車は通行できないのでご注意を
すでに開通している南部区間や東部区間(一部)などは『自動車専用道路』のため、125cc以下の車両・歩行者・自転車は通行できないので注意が必要です。

新山梨環状道路を作るメリット
渋滞の解消、甲府中心部における交通の円滑化
甲府に向かう、甲府から出る交通に加え、甲府を経由して反対側に行くための交通を環状道路に転換できるため、甲府中心部の交通量が減少させると考えられています。また、平日の県外から山梨を通過する交通量も、環状道路が整うことで分散されます。


実際、以下の図のように、「韮崎市から山梨市まで65分かかっているのが25分になり、40分短縮」など大幅な移動時間の短縮が見込まれています。

観光促進。面のドライブ観光
県内の圏域を相互に短時間で結び、高速道路と接続することで、点の観光から面の観光が可能になります。どこか目的地を決めて、その往復で終わるのではなく、道すがら見つけた観光スポットにも気軽に立ち寄れる道路網が整備されます。
さらに、「新御坂トンネル」や「八代町と芦川町を結ぶ新たなトンネル(県道36号線県道笛吹市川三郷線)」富士山周辺地域と甲府盆地をスムーズにつなぐ道路の整備も進められています。富士山観光のあとは甲府盆地へ、そんな観光ルートがさらに浸透するかもしれません。

交通事故の減少
山梨県は、都道府県別人口あたりの死傷事故件数が全国ワースト8位。それも、甲府で事故は集中しています。

通勤、通学時の甲府での交通量を減らすことは事故発生の軽減になります。
救急医療・防災対応の向上
新環状道路が整備されると、救急車30分到達圏が広がるため、救急医療のサービスが向上します。県立中央病院や山梨大学医学部病院へより速く到着できるケースが増えます。
また、災害時にも安全性が保たれる道路とし、地震・水害等の災害時における輸送路として役立ちます。
災害発生時に防災活動拠点と位置付けられている県内8施設のうち、新山梨環状道路及び西関東連絡道路沿線に6施設あり、防災活動の広域連携が可能になります。
防災活動拠点とは、東海地震、南海トラフなどの大きな災害が発生した場合、防衛省や警察庁、消防庁などの各部隊が被災地において活動するために宿営等を行う拠点のことです。

経済、地域活性化
甲府の北部を含め、県内全域を短時間に移動できるようになれば、物流や、工業、各種業種の経済が有機的につながります。環状道路沿線への新規企業の進出により、雇用や自治体の税収が増えたり、地域の人口が増加するなど、地域の活性化に寄与する可能性があります。
実際に、環状道路沿線へ新規企業が進出したことにより、地域の人口が増加しているという報告があります↓
釜無川に新橋建設の計画もあり(2022年6月7日付け山梨日日新聞「釜無川に新橋建設へ」)、環状道路や新橋により、市民生活と産業のための交通網が整備されれば企業進出が進んでいきます。
緑が丘スポーツ公園再整備
また、緑が丘スポーツ公園を通る「緑が丘アクセス線」が令和6年ごろまでに整備される予定です。整備されると、緑が丘スポーツ公園へ迂回せずにスムーズにアクセスできるようになります。
また、この道路はゆくゆく環状道路北部区間塚原ICに直結する計画です。つまり、甲府駅すぐ近くから環状道路にアクセスできるようになるため、峡北方面や石和方面からの通勤の渋滞が大幅に緩和されるメリットがあります。
以上、『山梨環状道路』と『緑が丘アクセス線』の最新状況でした。
新しく道路やトンネルを作る場合、周辺住民や史跡、自然環境に配慮しなければいけません。その影響を事前に評価し、住民や環境への極力を極力抑えることが大前提です。だから時間がかかります。市民、県民の生活を便利にする交通網は30年以上かけて整備されつつあります。
新しい道路に乗って、すがすがしいドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか?










