ここは高速道路?
中央道など高速道路は馴染みあるものですが、高速道路のように広々した車線、緑色の標識、でも無料。
そう、ここは山梨環状道路♪
わたしたち山梨県民にとってすっかり身近になったこの道路。残りのルートも決まってきたところで、今後の計画や構想を整理しましょう。
緑が丘スポーツ公園を通って環状道路の北部区間に連結する緑が丘アクセス線についてもご紹介します。
この記事の目次
正式名称は『新山梨環状道路』〜西部、南部、北部、東部区間からなる
正式名称は『新山梨環状道路』。
新山梨環状道路は北部、東部、南部、西部の4区間から構成されています。
西部区間は中部横断自動車道を利用。それ以外の区間は無料の『地域高規格道路(山梨県のページにリンク)』として整備中。
西部、南部区間は全線開通。残るは北部と東部
西部、南部区間はすでに全線開通。残る北部と東部は現在、整備中。
北部:開通年未定
東部:開通年未定
北部区間では、オオタカが生息する地域や史跡のある地域を通るため、オオタカの営巣確認地点や沿線沿いの重要な遺跡に極力影響を及ぼさないルートが選定されました。また、北部区間はその大部分をトンネルにする計画です。
125cc以下の車両・歩行者・自転車は通行できないので注意
すでに開通している南部区間などは『自動車専用道路』のため、125cc以下の車両・歩行者・自転車は通行できないので注意が必要です。
新山梨環状道路を作る理由①〜点から面へのドライブ観光
県内の圏域を相互に短時間で結び、高速道路と接続することで、点から面へ。
どこかへ行くつもりで別の場所にもスムーズに立ち寄れる道路網が整備されます。
実はこの道路構想、ここ最近できたものではなく、30年以上前の資料「県内1時間交通 ネットワーク構想」(平成2年発行)の中ですでに概念が打ち出されています。
新山梨環状道路を作る理由②〜渋滞緩和、緊急医療の貢献
山梨県は、都道府県別人口あたりの死傷事故件数が全国ワースト8位。それも、甲府で事故は集中しています。
通勤、通学時の甲府での交通量を減らすことは事故発生の軽減になります。
渋滞の解消、甲府中心部における交通の円滑化
甲府に向かう、甲府から出る交通に加え、甲府を経由して反対側に行くための交通を環状道路に転換できるため、甲府中心部の交通量が減少させると考えられています。また、平日の県外から山梨を通過する交通量も、環状道路が整うことで分散されます。
実際、以下の図のように、「韮崎市から山梨市まで65分かかっているのが25分になり、40分短縮」など大幅な移動時間の短縮が見込まれています。
救急医療サービスの向上
新環状道路が整備されると、救急車30分到達圏が広がり、救急医療のサービスが向上します。
新山梨環状道路を作る理由③〜経済や防災を有機的につなげ、地域活性化
甲府の北部を含め、県内全域を短時間に移動できるようになれば、物流や防災、工業、各種業種の経済が有機的につながるため、地域の活性化に寄与する可能性があります。
実際に、環状道路沿線へ新規企業が進出したことにより、地域の人口が増加している報告があります。
釜無川に新橋建設の計画もあり(2022年6月7日付け山梨日日新聞「釜無川に新橋建設へ」)、環状道路や新橋により、ますます効率的な交通網が整備され、企業進出が進んでいきます。
さらに、「新御坂トンネル」や「八代町と芦川町を結ぶ新たなトンネル(県道36号線県道笛吹市川三郷線)」富士山周辺地域と甲府盆地をスムーズにつなぐ道路の整備も進められています。
緑が丘スポーツ公園再整備
また、緑が丘スポーツ公園を通る「緑が丘アクセス線」が令和6年ごろまでに整備される予定です。
この道路が整備されると、甲府駅の北口から北部道路へスムーズにアクセスできるようになります。
新しく道路やトンネルを作る場合、周辺住民や史跡、自然環境に配慮しなければいけません。その影響を事前に評価し、極力低く抑えることが前提です。その上で、市民、県民の生活を便利にする交通網を整備していきます。
以上、『山梨環状道路』と『緑が丘アクセス線』の最新状況でした。
新しい道路に乗って、すがすがしいドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか?