2021年7月1日朝、前日から強く降り続いた雨がふと止むと、ちょうどそれは御縁年奉祝祭のはじまりでした。
御縁年奉祝祭。
この祭りは、神様を本宮の金峰山から里宮である金櫻神社の本殿にお神輿でお運びする神事。神様の力が広く皆様に頂けられることを感謝する目的があり、新型コロナの今だからこそ意義深い行事と言えます。
御縁年祭は、60年に一度執り行われてきたといいます。今回が第27回なので(60×26で)少なくとも1560年前から行われているということでしょうか(註:筆者の単純計算に基づきます)。
そんなはるか古(いにしえ)より続くまつりごと(祭祀)は、今回、感染拡大防止のため、限られた方のご参加で開催となりました。
金峰山から神様をお神輿でお運びするための道は2019年に、この御縁年祭のために拓かれた。この道は、金櫻神社(里宮)を抱く山の中腹にある『金峰山遥拝』へと続き、そこから本宮である金峰山を敬拝することができる。
金峰山遥拝にて。ここで金峰山の神様を御神輿へお招きする神事が執り行われた。
金峰山に向かって行われた、関係者による拝礼。
神様を金櫻神社本殿へとお運びする御神輿と白丁衣裳の人々
役目を終え、拝殿の横に置かれた御神輿。派手さはなく、重厚。おごそかで繊細な装飾と彫刻が印象的。
以上、60年ぶりに行われた金櫻神社の『御縁年祭』のご紹介でした。