スマホに子守をさせないで! 子供(幼児・小学生以上)が正しくスマホを使うために親ができること。


いまや小学生の5割が携帯電話を持っている時代。一方で、スマホの弊害も指摘され始めています。そこで今回は、「幼児期にスマホが与える影響」や「小学生以上の子供が正しくスマホを使うために保護者が知っておくべきこと」をまとめました。

【幼児期】スマホに子守をさせない

幼児期は1歳前後から就学前(6歳)までを指し、人格形成の基礎ができる大切な時期。この時期に、周りの人の動きや会話を見たり、自然の中で遊ぶことで、脳が健やかに育まれます。

親や友達と同じものをみて触って、自然とふれ合い物に直接触れあうことで、幼児は自分の体と心をコントロールできるようになっていきます。

そんな幼児期に一方向に様々な映像が流れてしまうスマホを子守り代わりに見せてしまうと、現実と非現実の区別ができなくなったり、善悪の判断がしにくくなって、スマホで見た危険な行為をまねしてしまうリスクがある、と専門家により指摘されています。

スマホの技術発展とスマホ文化の浸透はここ数年著しく、スマホの子供への影響の科学的評価が追いついていない状態ですが、そんないまの社会だからこそ、親は正しい知識で子供を守りたいところです。

日本小児科医会や内閣府では、幼児や児童の保護者向けに啓発リーフレットを公開していますので参考にしてください。子供のスマホが子供へ与える健康影響やゲームなどスマホの使い方など、保護者の悩みどころにイラストで分かりやすく答えてくれています。

日本小児科医会「スマホに子守をさせないで」
内閣府「スマホ時代の子育て」

【小学生以上】今の小学生のスマホ事情

まず、今の小学生のスマホ事情、最新の今のデータをご紹介します。

このグラフによると、令和元年には小学生のスマホ利用率は実に50%となりました。

総務省「青少年のインターネット利用環境実態調査2018」(内閣府)より(赤丸が小学生のスマホ利用率)

特徴としてはキッズ携帯やPCの利用率は微増あるいは減少に転じているのに対し、スマホの利用が平成30年から令和元年にかけて激増しています。これは令和2年現在も続いている傾向と思われます。

スマホを持たせる理由

スマホを子供に持たせるのは、スマホが私たち親世代にも夢や意欲を与えてくれたように、子供にも夢や目標を与えてくれることと予感しているからでしょう。

実際に、スマホをきっかけに子供は将来の自分をイメージしたり、好きなものをとことん詳しくなれたりします。ある物事を手軽に詳しく調べられたり、自分と同じ興味や趣味を持つ人と出会えることはスマホの強みです。

しかし一方、スマホによる健康被害、犯罪被害のリスクがあるのも事実。大人でさえ被害に遭うことがあるのに、子供にとってはなおさら。だからこそ、スマホの負の側面をまずは親が正しく知り、それを子供に分かりやすく伝えることが大切でしょう。

スマホの子供への影響

健康面

・睡眠時間、休息の質低下

 文部科学省が行った調査(「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査」2018年)によると、スマホの利用時間が長いほど、就寝時刻が遅くなり、寝る直前までスマホなどを見ている子供ほど朝ふとんから出るのがつらい傾向が強いことが分かりました。

「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査」(文科省)2018年より

・目への影響・内斜視

2015年くらいから10代を中心に斜視の患者数が急増しており、たとえば浜松医科大では、年間2〜3人ほどだった急性内斜視の患者数が10代を中心に3倍ほどに増加しているそうです。スマホの過剰使用が斜視を発症している可能性があると指摘する専門家もいます。

また、文部科学省の調査(学校保険統計調査2018)では、小学生、高校生の裸眼視力が統計開始以来過去最低となり、スマホや携帯ゲームの画面を見ることが多くなったことが一因と報告しています。

・学習意欲への影響

研究により、スマホが手元にあると集中力が低下することが報告されています。スマホへの依存が子供の読解力や思考力が低下し、また、スマホに触れることが多い子供は本を読むのを嫌がるなどの傾向も報告されています。

以上のように健康被害や学習意欲への影響が報告されているため、小学生以下はスマホ利用は1日1時間以下に抑えるよう進める専門家もいます。

社会的被害・犯罪被害

東京都の調査によると、スマホを持っている小学生の3割ほどが、SNSで知らない人とやりとりしたことがあると答えてます。

そして、スマホを通した子供の犯罪被害も年々増加しています。

以下の図は、SNSを通じた犯罪被害児童数の推移です(警察庁)。平成29年から平成30年にかけては横ばいですが、年々被害数は増加しています。

出典:平成30年におけるSNSに起因する被害児童の現状(警視庁)

また、顕著な傾向として、被害児童のうち、約9割が被害時にフィルタリング機能を利用していませんでした。フィルタリング機能については後述します。

被害児童の状況(フィルタリング利用状況)(出典:平成30年におけるSNSに起因する被害児童の現状(警視庁))

子供が安全にスマホを使うために親ができること

子供が安全にスマホを使うためには、まず親がスマホのリスクを理解する必要があります。スマホのリスクについては以下で学ぶことができます。

SNSの利用規約上の年齢制限を知る

東京都の調査によると、保護者の4割が、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなどのSNSに規約上の年齢制限があることを知りませんでした。まずは、親自身が各SNSの利用規約を確認し、それを子供に分かりやすく伝えてあげることが大切でしょう。

各SNSの利用規約はこちらです

 ・ツイッターの利用規約:https://twitter.com/ja/tos

 ・インスタグラムの利用規約:https://ja-jp.facebook.com/help/instagram/581066165581870

 ・フェイスブックの利用規約:https://ja-jp.facebook.com/terms.php

 ・TikTokの利用規約:https://www.tiktok.com/legal/terms-of-use?lang=ja

フィルタリング・ペアレンタルコントロールを設定する

スマホのフィルタリング機能とは、子供が危険なアプリをダウンロードしたり、危険なサイトにアクセスできないようにサイトのダウンロード機能やアクセス権を制限する機能です。その変更権限は親にだけ持たせることができます。携帯電話のときの制限とは飛躍的に進化し、子供が簡単に解除できないような仕組みになりました。以下は内閣府のリーフレットから引用したものです。

内閣府(「ネットの危険からお子様を守るために、保護者ができること」)

携帯会社各社のフィルタリング

各社のフィルタリングについては以下をご覧ください。

フィルタリングサービス(ドコモ)

フィルタリングサービス(ソフトバンク)

フィルタリングサービス(au)

スマホ購入前にルールを設ける

スマホを子供に購入する前には、親が子に向き合い、スマホを子供が使う上での家族ルールを設けることが大切です。

でも、どのようにルールを設ければいいか、分からない方も多いかと思います。そんなときは、内閣府が作成しているリーフレットをお使いください。

「ネットの危険からお子様を守るために 今、保護者ができること」(出典:内閣府)

子育てもそうですが、向き合って直接話すことでしか伝わらないことがあります。それをお手伝いしてくれるページもありますのでご活用ください。

 ・ソフトバンク「親子で作るスマホルールリスト」

 ・ドコモ「考えよう!我が家のスマホルール」

 ・au「スマホ・ケータイファミリーガイドonWEB」

以上、「子供が正しくスマホを使うために親ができること」でした。スマホは夢や意欲を与える一方、健康被害、犯罪被害のリスクもあります。親にとっては見慣れた世界も、子供にとっては何もかもが初めて見る世界。そんなシーンで、子供の健康と安全を守れるのは親です。正しい知識で、、

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